広島大学大学院
放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム
平成29年度第4回フェニックスリーダーシップセミナーを開催しました
平成29年12月13日にICRP Main Commission 副委員長で本学客員教授であるJacques Lochard氏を招き、「Suetsugi : Story of a Renaissance」と題してリーダーシップセミナーを開催し、当プログラム所属学生17名、リーディングプログラム「たおやかプログラム」から3名、教職員6名の計26名が参加しました。
講師はチェルノブイリ原子力発電所事故後に多くの国際プロジェクトに参加し、被災地の状況と住民への身体的精神的社会的な影響の調査・コミュニティへの支援を行った経験をもとに、福島第一原子力発電所事故で影響を受けた地域の住民に寄り添い、普段の生活を取り戻すための活動を支援してきました。
今回のセミナーで教材として使用した、いわき市久之浜町末続地区の住民の証言を記録したオリジナルビデオでは、震災直後の不安な状況と、食品中の放射性物質や地域の空間放射線量を計測して安心を取り戻した経緯が語られました。ビデオから伝わる住民の表情や声により、現地を訪問したことのない参加者の理解も深まり活発な意見交換に発展しました。