プログラムの目的

21世紀の社会では、医療や産業での放射線利用や開発国での原子力開発は益々加速を続けていますが、その一方で、放射線の安全を担保するシステムの脆弱性が明らかになっています。さらに、近年の国際情勢の不安定化は核テロの脅威さえも生んでいます。この様な社会状況の変化に対応し、放射線安全や放射線防護、そしてそれが破綻した場合の放射線災害に対応し、その復興を主導できるグローバルリーダーが国際的に求められています。

そこで、本プログラムでは、放射線災害に適正に対応し、明確な理念の下で復興を主導できる判断力と行動力を有し、国際的に活躍できるグローバルリーダー( フェニックスリーダー) を育成します。そのため、原爆からの復興を支えた総合大学である広島大学の実績と経験を生かして、医学、環境学、工学、理学、社会学、教育学、心理学などの分野横断的な専門学術分野を結集し、「放射線災害復興学」を確立し、“放射線災害から生命を護る人材”、“放射能から環境を護る人材”、“放射能から社会と子どもを護る人材”を育成することを通して、21世紀のモデルとなる安全 ・安心の新社会システムの確立に貢献します。