【平成29年9月1日】産学官人材育成コンソーシアム第3回国際シンポジウム「放射線災害復興におけるイノベーションを担う人材育成と社会への貢献」を開催しました

産学官人材育成コンソーシアム第3回国際シンポジウム
「放射線災害復興におけるイノベーションを担う人材育成と社会への貢献」を開催しました

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【概要報告】

平成29年9月1日(金)に、東京田町の「キャンパス・イノベーションセンター東京」国際会議室において標記シンポジウムを開催し、企業等から一般参加者も含め、約60名の参加者を得て、盛会のうちに終了しました。

開会に当たり、文部科学省高等教育局大学振興課 平野博紀大学改革推進室長から来賓挨拶を頂き、その中で、本プログラムを含む博士課程教育リーディングプログラムの成果を改めて振り返り、実践的な教育、また、産学官連携の重要性を確認することが出来ました。続いて、基調講演では、国際原子力機関(IAEA) メイ・アブデル・ワハブ 保健部長に、放射線災害事故対応に必要な人的資源開発について、政策研究大学院大学 有本建男 教授に、社会的な課題の解決までを視野に入れた科学技術の開発と、そのための産・学・官・市民の連携、それを実現する人材の育成についてお話頂き、シンポジウム全体における議論の枠組みを示して頂きました。また、セッション1では、産業界及び研究機関や大学から6人の講演者に、技術開発に関わる取組について報告頂き、具体的な事例に基づき連携の課題や展望を検討しました。

午後は、放射線災害により生じる複雑な問題を解決するために、人や社会を中心としたアプローチに注目し、特別講演では、国際放射線防護委員会ICRP ロシャール 副委員長から、住民を中心とした復興のための取組についてお話頂き、放射線災害復興における社会イノベーションの可能性と重要性を理解することが出来ました。また、セッション2では、2人の講演者に、心理的支援や科学リテラシーの育成に関わる取組の事例について発表頂き、科学技術の進歩とともにあるべき社会的な価値の創造について、示唆を得ました。さらに、セッション3では、本プログラムの修了生2名が、自身の職務や今後の展望を発表させて頂きました。

最後に、セッション4では、企業等のコメンテータを中心として、「災害に備えるための技術や人材開発のモチベーションの維持」といった、具体的な課題を取り上げながら議論を総括し、今後の連携や人材育成のあり方について共通理解を深めました。

図1

集合写真:国際機関、国内外の行政・研究機関、企業、大学等から多くの参加者にお集まり頂きました。

図2

ラウンドテーブル:学生や修了生も積極的に参加し、多様な視点から課題や展望を検討しました。