本プログラムでは、「現地において放射線災害復興の現状を分野(放射線災害から生命を護る、放射能から環境を護る、放射能から人と社会を護る)を超えた視野で把握し課題を見出すこと」を目的として、2023年9月26日から28日に福島県内において短期フィールドワークを実施しました。
行程では、
・福島県民健康調査についての総合的な知識の修得
・放射性物質に汚染された飯舘村で暮らす住民への聞き取り
・日本原子力研究開発機構(JAEA)の楢葉遠隔技術開発センター及び廃炉環境国際共同研究センターにおける廃炉に向けた研究開発の最前線についての学び
・震災、津波、そして放射線事故発生直後の混乱期から南相馬市の病院で勤務を続けた医師や看護師への聞き取り
・避難指示により急遽、そして、長期にわたる避難を強いられた住民への聞き取り
などを行いました。
学生は、発災当時から現在までの想像を絶する苦悩と復興への多くの活動を知るとともに、複合災害である放射線災害の復興における課題を見出し解決するためには多分野の知識を統合し対応することの重要性を学びました。