米国保健物理学会ロッキーマウンテン中央部春期技術大会に参加しました

広島大学大学院
放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム

米国保健物理学会ロッキーマウンテン中央部春期技術大会(Central Rocky Mountain Chapter of the Health Physics Society Annual Spring Technical Meeting)に参加しました

 平成29年4月20日(木)に、アメリカのコロラド州立大学で行われた標記大会に本プログラムの大学院生2名が参加しました。この大会は米国保健物理学会の支部大会であり、コロラド州立大学は全米でもこの分野で高い評価を得ています。本学の学生がこの学会に参加するのは昨年に続き2回目となりました。大会では、計23名の大学院生が各自の研究内容について口述発表しました。会場は熱気にあふれ、出席者からの盛んな質疑応答やディスカッションが交わされました。

 大会では2011年以降の東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う汚染に関する内容やクロマトグラフィーによる放射性物質の分離など、幅広い研究内容に関する発表が行われました。本学から参加した大学院生はフェニックスリーダー育成プログラムでの研究成果について発表しました。福島第一原子力発電所事故後に仮設住宅で避難生活をしている高齢者の身体活動量と身体機能に関する研究発表に対しては、避難生活の始まりから調査時まで対象の身体活動量がどう変化していったのかなど、避難生活の実際に関する質問が寄せられました。放射線治療領域におけるTLDフィルムの性能に関する研究発表に対してはフェーディング(劣化)に関する技術的質問がありました。医療被ばくに関する内容や皮膚被ばくによる有害事象に関する研究内容の学生と有意義な意見交換をすることができました。そのほか、コロラド州立大学の保健物理プログラムの放射線測定に関する講義への出席や大学院生の研究室訪問などの貴重な経験をすることができました。

図1

全体写真

図2

放射線測定の講義の様子

図3

発表の様子

図4

発表の様子